日産プレジデント

日産プレジデントのインパクト

日産自動車のシーマには、どのようなイメージがありますでしょうか?

現行型は、2012年にデビューした5代目にあたり、5代目ではありますが4代目までの純粋なシーマとは言えないかもしれません。

それは、現行型は、Y51型フーガを改良しショーファードリブンな車としているからです。

もちろん、フーガとシーマは見た目こそ似ていますが、キャラクターは全く違いますので、シーマのブランドを引き継いでいるとも言えますが、現在の日産自動車のフラッグシップカーであることは間違いありません。

今回は、そんな現行型シーマのことではなく、以前は日産自動車のフラッグシップカーであったプレジデントについて触れたいと思います。

初代が1965年にデビューしたプレジデントは法人需要や役人などが利用する自動車として、トヨタ自動車のセンチュリーと、その人気を二分していた自動車です。

日産自動車は、どうも単体車種ではなく派生モデルが好きなのか、この日本のある一部の層に需要があったプレジデントも、初代2代目は純粋プレジデントなのですが、3代目はインフィニティQ45、最終型の4代目はシーマの派生モデルとしてデビューするも2010年に販売終了となってしまいました。


少しわかりにくい説明になってしまいますが、最終型プレジデントは4代目シーマの派生で終了、現行型5代目シーマはフーガの派生となっていますので、大きな需要の見込めない自動車の開発は難しいものがあるのでしょうね。

トヨタ自動車もトヨタのフラッグシップカーであるセンチュリーは残っているものの、セルシオやクラウンマジェスタが廃止になるなどしています。

プレジデントに戻りますと、最終型プレジデントは、4代目シーマのやんちゃなイメージを上品にモディファイし、リアにデカデカPRESIDENTとつけられたエンブレムが好きになれませんでしたが、その前の3代目プレジデントは、今見てもインパクトを感じる1台です。

今でこそ他にも大きなボディの自動車はありますが、当時の塊感は半端なく、サイドから見た時の重厚感を含めたエクステリアはまだまだ現役です。

大分現存している個体数が少なくなってきていますが、程度のよいものがあれば、ゆったりと4500㏄の有り余るエンジンで、ふわふわの乗り心地のプレジデントでゆったりとドライブしたい気分です。