トヨタ自動車のカムリのヒエラルキーがどんどん上にスライドしています。
カムリって、時代時代でいろいろな印象につながっているのですが、それがわかる人は、ある程度の年齢の方ですよね。
さて、そのカムリですが、デビューは1980年でセリカカムリというネーミングで、スポーツカーのセリカのセダンとして走りをイメージしたものでした。
姉妹車がカリーナであったことからも車格がお分かり?でしょう。
その後、1982年にカムリというネーミングでフルモデルチェンジされ、こちらを初代とする方もいます。
1986年のフルモデルチェンジでは、高級感をアップさせ、マークⅡとカローラの間のポジションとして販売拡大を狙いました。
さらに、高級グレードとしてプロミネントを追加、これが、初代のレクサスESになりました。
この頃から北米での販売に力が入り、どんどんボディが大きくなり、ビスタとの姉妹車だったカムリが1996年の6代目で、ついに3ナンバーとなりました。
その後は日本名ウィンダムというキャッチフレーズが有名なレクサスESのポジションに上り詰め、2019年には長らく一ランク下だったマークⅡ→マークXの消滅が、カムリにし集約することによるものであったため、実質、クラウンの次のセダンにまで上り詰めたのです。
現行型は、2017年にフルモデルチェンジした10代目で、いままでのカムリのどちらかというと保守的で地味なイメージが、覆るほどのアグレッシブなエクステリアへと変身しました。
ボディサイズをまとめますと、
初代→マークX→現行型カムリ
全長:4445㎜→4770㎜→4885㎜
全幅:1645㎜→1795㎜→1845㎜となっています。
クラウンが、全長4910㎜、全幅1800㎜ですので、車格は下ですが、全幅はカムリの方が大きいのです。
カムリは現在、ハイブリッドのみとなっていますが、¥3,456,000~とクラウンより200万円も安く、同じエンジンが手に入ります。
ボディサイズの大きさは、そのまま室内の広さに直結し、従来モデルから広さは注目されていましたが、現行型は全高が抑えられているため、すごくスタイリッシュに見えます。
なんといっても、北米でのベストセラーカーであるカムリの実力は、日本でも健在です。
ずっと北米のセダン部門の売り上げ台数がナンバーワンなのをご存知でしょう。
内装の質感や印象、エクステリアの好みでは、カムリは若々しい魅力があります。