コンパクトSUVでスズキ SX4という存在
スズキ自動車のコンパクトSUVにSX4 S-CROSSがあります。
全長4300㎜、全幅1785㎜、全高1595㎜というプロポーションは、最近SUVの中でも販売が好調なライズ（3995㎜×1695㎜×1620㎜）よりは大きいが、スズキ自動車にはエスクードがあることを考えると、コンパクトカテゴリーなのか？
実は、SX4は2006年にデビューした初代は、フィアットとの共同開発ながら、見た目はスイフトっぽいスズキ車で、このときから、コンパクトSUVを謡っていたものの、あまりSUVらしさはなく、昔のSUBARUのフォレスターみたいな路線でした。
2013年に現行型へフルモデルチェンジし、新開発の4WDシステムを搭載するなど、渾身の進化を遂げたSX4改めSX4 S-CROSSとして華々しく販売開始となったのですが…。
街中であまり見かけませんよね？
BMWのキドニーグリルっぽいグリルが悪いのか、身内にジムニーなどの魅力あるモデルがありすぎるのか、あまりパッとしません。
でも、よくよく見ると、他のどのSUVにも似ていない独特のエクステリアやスムーズに吹き上がるエンジンなど、実に良い自動車なのです。
初代SX4がWRCでの活躍を考えると、走りに定評があるのは、ある意味当然なのですが、驚くほど知られていない。
あと30万円ほど出せば、エスクードが買えるし、ジムニーシエラよりは30万円ほど高いし、ヒエラルキー的には、この間なので、約240万円というプライスは妥当なのでしょうが、必ず選ぶだけの仕掛けが少ないようで残念です。
昨年マイナーチェンジを受けたモデルを久々に街中で見かけましたが、一見、日本車に見えないエクステリアはいまや個性であり輝きを感じるもので、すかさず車名を確認したものでした。
それくらい、魅力ある自動車に映りました。
シンプルながら考え抜かれたインテリアやシートバリエーションに加え、安全装備も充実しています。
コンパクトSUVをお探しで、ミーハー車種が嫌いな方に、おすすめの1台と言えます。