中古車の現状販売にはリスクがあります。
中古車販売店を回り、お目当てのクルマの見積もりを取ると、納車整備費用が高いことに驚くことが多々あります。
しかし、同じ年式で同程度の走行距離なのに、現状販売として、中古車を安く販売している業者も少なからず存在します。
同じ中古車なら安いほうが良いに決まっていますから、現状販売の中古車購入に気持ちが傾く人が大半でしょう。
しかし、この現状販売はかなりリスクがあります。
現状販売とは言葉の通り、何も点検整備を行わず、現状のままユーザーに売ることになります。
そのため、中古車業者は余計な経費をかけずにむので、車両販売価格を安く設定できます。
今ではどんな商品も買取店があり、中古で購入することが出来ます。
例えば、電化製品でも買取店では状態をチェックをし、不具合がないか確認します。
簡単に直せる商品なら修理をし、店頭に並べますが、かなり深刻な不具合があるとジャンク品として無料または格安に売られるのが普通です。
このように、自動車より安い商品がきちんと点検を受けて販売されているのに、中古車で点検されないクルマにリスクが存在しないはずがありません。
中古車現状販売のクルマを購入して、そのまま乗り続けるとほぼ間違いなく不具合が発生します。
この不具合が、装備品であれば危機的状況にはなりませんが、走行装置に不具合があれば、大事故につながる恐れもあります。
しかし、こういった現状販売車は、保証が付かないことも多く購入後のクレームは一切受け付けてもらえません。
現状販売の怖いところです。
中古車店で安く購入するために、現状販売で売ってほしいとか言わない方が良いです。
悪意のない中古車店でも、売り上げが落ちているときや、お客さんの勢いに負けて現状販売をしてしまうことがあります。
これで安く中古車を買えたと喜んではいけません。
購入後にクルマに不具合が出ても中古車業者で用意している保証を使うことが出来ず、クレームは全く受け付けてもらえません。
中古車を購入する時、誰でも安く買いたくなりますが、安い中古車にはそれなりに問題があります。
現状販売は他のクルマよりかなり格安となっていますが、よほどクルマに詳しい人で、自分で修理や対応ができなければ、後々高い買い物と後悔することになるかもしれません。
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