ながら運転の罰則が強化されました。
その線引きを確認しておきましょう。
令和元年12月1日にながら運転の罰則が強化されましたが、その内容については携帯電話等の保持、携帯電話使用等による交通の危険の2種類により反則金と罰則、そして点数が変わります。
これだけ聞いても何のことなのかさっぱりとわからない人も多いでしょう。
わかりやすく説明すると、スマホや携帯電話などの携帯端末機器を保持して通話すると違反になり、普通自動車で今まで6,000円の反則金が18,000円になり違反点数は1点から3点になります。
そしてスマホなどの端末だけでなく、クルマの搭載されているカーナビなどの画面を2秒以上注視するだけでも上記の違反点数と反則金となります。
これは画面に表示される時計を2秒以上注視しても違反となります。
もうひとつ、携帯電話使用等による交通の危険についてですが、この定義は携帯電話等を運転中に保持して通話するほか、携帯などを保持する保持しないにかかわらず2秒以上注視して事故などを起こし交通に危険を及ぼすと1年以下の懲役又は30万円以下の罰金となるうえ、6点減点により即時免停となります。
かなり改正前より厳しくなっていますが、これもスマホなどを利用して事故を起こす件数が過去5年間で1.4倍に増加していることが原因です。
(警視庁HPよりhttps://www.npa.go.jp/bureau/traffic/keitai/info.html)
2秒の根拠は警視庁によると、各種の研究報告から2秒以上注視すると運転者は危険を感じるという点、そして60km/hの時に2秒間で進む距離が約33.3mです。
これは、目を閉じて33.3m走行することと同じで、目の前に人が歩いていても渋滞が発生しても気が付くことができません。
ここまでで、問題となるのが2秒を取り締まりの警察官がどう判断するのか、そしてスマホをカーナビのように使うとはOKなのかといった点です。
2秒に関しては、現場の警察官が2秒を計測できるはずがないので、各都道府県の警察や現場の警察官により対応が異なるといえます。
そしてスマホをカーナビとして使う場合ですが、カーナビの画像を2秒以上注視することは違反となることを踏まえると、スマホにナビを表示させ、保持しなくても2秒以上注視すれば違反となります。
罰則が強化されたながら運転ですが、違反しないようにするには、運転中はスマホの電源を切るかドライブモードにしておくことが一番安全です。
またナビも音声案内が聞き取れるように音量調整して、画面を見なくても案内の音声で走行できるようにしましょう。
当然信号待ちなど停車しているときに注視したりスマホに触ることは違反ではありませんが、その短い間に操作することは、信号が変わったことに気が付くのを遅らせる可能性もあり、後続車からいらぬ心配をされるでしょう。
法を順守して安全運転に心がけるようにして、自分だけでなく自分の周りにいる方も守れる人になりましょう。