現行ヴィッツが販売されてからすでに10年になろうとしていますが、人気の衰えを感じさせないクルマです。
その人気の理由は、豊富なパワートレインのほかに、グレードのバリエーションが多くの顧客のニーズに合っていることが挙げられます。
ヴィッツの魅力
コンパクトカーとして、発売されたヴィッツは、その低い姿勢から考えられない室内空間を持ち、衝突安全性が高いことも魅力の一つです。
その証拠に、日本カーオブザイヤーを受賞し、欧州においてもカーオブザイヤーを受賞しています。
この人気から、他のメーカーも黙っていることが出来ず、ホンダはフィットを発売し、日産マーチもデザインを一新して対抗してきた歴史があります。
現行ヴィッツには、2017年にハイブリッド車が追加導入されましたが、意外にもヴィッツの売れ筋グレードは、ガソリン車なんです。
それは、同じトヨタのコンパクトカーにハイブリッド車専用のアクアの存在があり、ハイブリッドを選ぶならアクアを購入するユーザーが多いからでしょう。
そして、ヴィッツの車両本体価格がとにかくリーズナブルな118万円から設定があるということからもです。
このほか、4WDの投入していることで豪雪地帯での販売台数も好調で、日本全国くまなく人気があります。
ヴィッツの最大のメリットは、全長が4mにも満たないサイズで最小回転半径4.5mと、非常に小回りが利く点です。
このほか、ボディサイズが大型化する日本のクルマにおいて、5ナンバーサイズは日本人にとって最適なボディサイズとして消費者の目に映っていることも人気の利用でしょう。
それは、新しい駐車場なら広めにスペースを取っていますが、昔からあるような駐車場では、駐車場の枠が5ナンバーサイズのままとなっています。
この駐車場のサイズは、商店街などの買い物に出かけるときに非常に気になるサイズなので、一般家庭はもとより、法人としても無視できない手頃な大きさのクルマといえます。
このように、 ヴィッツは消費者目線で使いやすく、乗りやすいクルマを目指したということが、ヴィッツの人気の秘密のようです。
ヴィッツは新車から3年で乗り替えるべきか
ここで新車から3年目を迎えるヴィッツにお乗りの方は、継続車検を受けて乗り続けるか、それとも手放して乗り替えるか悩みどころではないでしょうか。
それもそのはず、すでにヴィッツはなくなりヤリスへとバトンタッチをされ、2017年モデルは型遅れとなっているからです。
しかし、2017年1月にマイナーチェンジをうけ、ハイブリッドを投入し、さらに熟成されたヴィッツは、モデル末期らしく完成された車に仕上がっています。
なので、考えようによっては、新しくなったばかりのヤリスを購入するより、今まで乗っているヴィッツのほうが、あらゆる面でしっくりくるクルマであり、新技術などでの故障やリコールといったリスクを考えても2017年ヴィッツのほうが、ゆとりがあります。
そこで、2017年モデルのヴィッツをここで売却して乗り替えるより、車検を取って乗り続けたほうが、クルマの熟成度を考えると得策といえます。
また3年目であれば車検費用もそれほどかさむことはまずありえないので、コストもそれほど生活にのしかかることはないでしょう。
これから後2年乗り続けて、もう少しヤリスの熟成度が進み、ウィークポイントが淘汰されたころにヴィッツから乗り替えるのが良いと考えます。
もちろん、資金に余裕があれば、ここで乗り替えてしまってもよいでしょう。
ヴィッツはコンパクトカーの中でもよくできたクルマです。
ヴィッツの買取相場
ヴィッツは1999年から発売され、人気が非常に高いコンパクトカーです。
そして、現在販売されているヴィッツは3代目となり、間もなく世界統一名のヤリスに名前を改めモデルチェンジです。
ヴィッツは、日本の一般的な所得層を対象としたコンパクトカーなので、手の出しやすい車両本体価格により、多くのヴィッツが中古車市場に出回っています。
ヴィッツの買取相場は7年落ちで約30万円、5年落ちで約100万円、3年落ち160万円程度となっています。
しかし実際にこの金額までの査定額を出すには、車の状態がかなり良くなければ難しいです。
というのも、中古車市場でヴィッツを探すお客さんは、圧倒的に女性が多いからです。
女性は、車内の匂いや汚れに敏感で、外装のキズよりも大きく気にします。
そのため、車内でタバコを吸っていたような車では、査定額は大きく落ちてしまいます。
また、外装もコキズは気にしませんが、ぱっと見の綺麗さは重視する傾向にあります。
最低でも洗車をしてワックスがけをして、外装がきれいに見せたほうがいいでしょうね。
ヴィッツを高く売るコツとしては、売る時期を1月から2月、そして9月あたりの中古車買取の価格が上昇する時期を狙うことがオススメです。
ヴィッツは、需要が高い車なので、特に3月の中古車市場では新卒者が多くなることで、一気に需要が高まります。
ヴィッツは、人気が高く在庫リスクが低いことから、この時期は率先して買いに走りますので、この時期が売るには狙い目となりますね。
ヴィッツを高く売却するには、車を綺麗にすることも大事ですが、売る時期が最も大きく価格に影響します。
最適な時期に合わせて車の入れ替えをすると高く売ることができますよ。
ヴィッツの新車値引き相場
ヴィッツの後継ヤリスが2019年10月に世界同時発表されたのを受け、現行ヴィッツの値引き額は、2019年10月を境に、大きく値引き額を増やしています。
現在、現行型ヴィッツはすでに生産が終了し、在庫のみの販売に切り替わっています。
そのため、すでに完売した1Lモデルのヴィッツは新車で手に入れることが出来ません。
また、外装色もエクステリアカラーのオレンジメタリック〈4R8〉、チェリーパールクリスタルシャイン〈3S7〉、ジェイドグリーンメタリック〈6V5〉も生産終了しています。
ヴィッツの中で比較的在庫が豊富といわれているのが、1.3Lの特別仕様車となります。
そのため、ディーラーでも在庫が豊富なこのグレードを売り切りたいと考え、かなり積極的な値引きに出ています。
すでに2020年2月には、ヴィッツからヤリスにバトンタッチされるので、現行ヴィッツを購入するには、今が最大のチャンスです。
ディーラーでヴィッツの購入を伝えれば、一発で車両から20万円引きを提示し、オプションを含めれば25万円の値引きを提示することは珍しくないようです。
しかし、中には30万円以上の値引き額を引き出す方も見られ、買い手側としてはディーラーが在庫を放出したいことを逆手にとって攻勢をかければ、この値引き額はさほど難しいことではないともいえるでしょう。
新車を購入すると、一般的に初期ロットは不具合が出やすいといわれています。
そのため、新型ヤリスを狙うのもよいですが、そこは敢えて熟成が完了した現行モデルのヴィッツを安く手に入れるほうが、後々不具合に悩まされることなく快適にカーラーフをなる可能性が高いです。
そして、気になる新型ヤリスの値引き相場出すが、現在のところ基本5万円がどこのディーラーでも主流となっています。
オプションを含めて10万円の値引きが限界といわれているので、新型ヤリスはもう少し様子を見たほうが良いかもしれないです。