グランエースではなくハイエースワゴンという選択
アルファードやヴェルファイアを凌ぐ大きさのグランエースが注目されていますが、もともとトヨタ自動車には、ハイエースワゴンというコミューターとしては十分な自動車があります。
一般的にハイエースというと、特定職業御用達みたいなハイエースバンのイメージですが、介護施設などで需要の高いハイエースワゴンは高い性能を持っています。
現行型ハイエースは、2004年にフルモデルチェンジしたH200系と呼ばれるモデルで、長寿モデルになっています。
海外のモデルから、次のモデルはオーバーキャブ型ではなく、セミボンネット型になると言われていまして、グランエースが次期型か?という情報もあったのですが、結局、別モデルとして販売となりました。
さて、ハイエースワゴンとハイエースバンの違いですが、これは単純に人を乗せるのか、荷物を載せるのかで、バンはキャンピングカーのベース車としても人気です。
ハイエースワゴンは、10人の乗車が可能で、これはグランエースの8人を上回っているのです。
フルモデルチェンジはしていませんが、たびたび改良を行い、古臭さを排除しています。
2020年4月にも一部改良が行われ、車両後方の安全の充実としてデジタルインナーミラーの採用や日産自動車のアラウンドビューモニターのようなパノラミックビューモニターも装備されました。
インテリアでは、従来のオプティトロンメーターを進化させ、4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイにより、世代が変わったように近代的になりました。
エンジンは、2700㏄のガソリンエンジンのみですが、2WDと4WDが選択でき、ロングでミドルルーフかスーパーロングでハイルーフというバリエーションがあります。
少し商用車っぽいイメージかもしれませんが、グランエースの半額程度(¥2,886,000~¥4,023,700)というプライスは魅力的です。
多人数での使用を考えている方、さらに装備が充実して、モデルとしては円熟のときを迎えているハイエースワゴンという選択もありではないでしょうか。