トヨタヴェルファイアの柔らかすぎる足回り
トヨタヴェルファイアは、同じトヨタのアルファードの姉妹車として2008年に初代が誕生しました。
高級ミニバンの頂点に君臨するこの2台の決定的な違いは、エクステリアデザインのルックスにあるでしょう。
ヴェルファイアのデザインは、とにかく力強い顔つきが特徴で、威圧感さえ有るといえます。
メッキパーツを配したフロントグリルやバンパーは、嫌みな光ではなく、上品でありそしてアグレッシブなスタイルを強調しています。
エネクステリアの大きさは、言うまでもありませんが、運転してみるとその大きさをそれほど感じさせないハンドリングや運転支援システムは、さすがトヨタといったところです。
ただ、運転席に乗り込む際に、低床でありながらステップを登らなければならないという不便さもあります。
若くて健康な方であれば気軽に乗り込むことができますが、ある程度お歳を召された方や、足腰に問題がある人などは、少し厄介な運転席です。
しかし、内装は当然グレードにより差が大きくなるものの、高級感はどのグレードも素晴らしく、特に2列目シートはこのクルマの特等席です。
現行の2代目ヴェルファイアは、2017年にマイナーチェンジが行われ、352万円から742万1千円までラインナップがあります。
当然、高ければそれなりに内装や装備が充実していて当たり前ですが、プラットフォームは共通であり乗り味はどのグレードも同じです。
最上級グレードのExecutive Lounge Zは742万1千円ですから、高級で見た目も装備も凄くて当たり前です。
しかし、異様に柔らかい足回りは乗る人によっては車酔いを引き起こす可能性もあります。
高級車=柔らかなフワフワした足回りというのはどうでしょう。
この柔らかなフワフワした足回りで思ったのは、昭和時代のクラウン。
高級車はフワフワして柔らかいのが当然と思われた時代の乗り心地、令和でもまだ健在であるというのが少し残念にも思うところです。